勉強会

頭痛治ったかな、とか思っていたら朝からラップトップPCがエラーはいてブルースクリーン表示→再起動。先日うっかり落として画面が割れたiPhone、出勤途中にまた落としてしまい背面もバキバキに。これで前後のバランスがとれた、と思うことにする(いい加減データバックアップとって修理にいけよ)。


いろいろ作業して夕方から勉強会。輪読課題本の2章は確率と統計(推定)のおさらい、なのだが、参加者に事前に聞いたときの様子をみるに測度を勉強したことがなく、ルベルグ=スティルチェス積分も教わったことも自習したこともないということで、2章の記述を見るに知らないままサラッと読み進めるわけにもいかなかった。仕方がないので、標本空間、有限・完全加法族、ボレル集合体、可測空間・可測集合・可測関数、確率測度をへて確率空間の話を。頻度論的確率→有限加法的確率→σ-加法族上の確率の順に説明。基本的な話をするだけで終わってしまったので次回に続きの話をすることに。


集まったのは若い助教や博士・進学希望修士の院生だったけれど、彼らが専門とする分野の専門書を読むための基礎学力を有していない、というのはかなり致命的な気がしている。というか、専門書を読むことができない博士号取得者を輩出してしまう教育システム、結構まずいのでは?という気しかしない。定義したものを使ってさらに定義してそれをまた...というものの考え方を全然やってきていないことも分かった。これができないというのは推論能力が不十分で、研究者としてはまずい気がするんだけれど。しばらく一緒に勉強すれば、一度経験すればある程度はできるようになるのだろうとは思うけれど。博士課程の最初の1年で、基礎的なところをきちんと再勉強していれば済む話だとは思うけれど、現状そういうカリキュラムにはなっていないよな。


夜、もう一度PCがエラーはいてブルスク。なんなんだよ。。。