- 作者: 金出武雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/11/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なんか買ってしまって、土曜日に読み終わった。KLT法の頭文字であるところのKnd先生が著者のエッセイ集。有名な先生だけれでも、どんな考えをする人かは知らない。XCPR2012の際、中高生向けの招待講演で会ったのが最初で最後だが、たしかに人を惹きつける発表だったのは覚えている。
新B4に薦められるような本かな、と思って読み始めたものの、うちの研究室の理論を大事にする方針とはちょっと違うかな。CVPRの論文のいくつかが脳裏をよぎった。アメリカの研究の雰囲気ってこんな感じなのだろうか。これを新B4が読んだら、結構なミスリードになるだろう(ボスの方針に対して)。僕には新鮮に映る考え方や意見もあったし、中にはうちの先生と共通する認識もあった。でも、哲学が違いすぎる・・・。研究者にも色々とタイプがあるよね。
先日のPRMXの懇親会でSgnさんとお話したとき、英語をうまくなり過ぎるよりはちょっとうまい外国人くらいにとどめておいた方が良い、というお話を伺った。昔Knd先生がそんなことを言っていたことがある、とSgnさんが言っていたが、この本にはそのエピソードが載っていた。
英語のレベルがそこそこまでは、ちょっと喋れるだけでもそこそこに評価される。ところが、ある一定以上のレベルになると、ネイティブスピーカーの評価もシビアになる。上級レベルに至っても、そこそこしか喋れないよというポーズで行くのが一番安全であるという話。ビビアンやボビーもあやしい日本語の方がうけがとれる(古い)。
知的体力に関する話、この話については素直になるほどと思った。知的体力、ボスもその単語使っていたな。一つの問題を考え続けて、解くにはどうしたらよいか?