カラスいろいろ

カフカ(Kafka)、ってチェコ語でカラス(raven)の意味だよね?」
「いや、人の名前じゃん。チェコでは主にカラスを表す言葉は3種類。大きいカラス(raven)はhavranでは?」
「え、日本で有名な小説でそんな説明があるんだけど・・・」
「Kavka,は日本語ではなんていうの? Kafka と Kavka は発音は同じだ」
「英名でJackdaw, コクマルカラスというらしい. カラスの一種で、小さいやつみたい。」
「しらなかったなぁ、あんまりポピュラーな種類じゃないよ」

という会話をしたところで、カラスにも種類があるのかと気づいた。

そもそもカラスという日本語は、鳥類スズメ科カラス属のうちの一部を指すものらしい。中でも一般的に日本でカラスと呼ばれるものは“ハシボソガラス(学名:Corvus corone, 英名:Carrion Crow)”と“ハシブトガラス(学名:Corvus macrorhynchos, 英名:jungle crow)”らしい。

世界地図における生息図の分布をみると, ハシボソガラスはユーラシアの東/西部に生息しているようなので、ヨーロッパでも見られる種類。逆に、ハシブトガラスユーラシア大陸東部に生息するため、ヨーロッパでは見ることができない種類。

どちらも雑食だが、ハシボソカラスはどちらかといえば植物質の食物を好む。ハシボソカラスは河川敷や農耕地など人里近くに生息し、昔はカラスと言えばこの種類をさした。ハシブトカラスはもともと森林に生息していた種類。近年、森林に加えて都会での分布を急速に広げた。ハシブトガラスの分布拡大によって都市部のハシボソガラスの個体数は減っている。都会人が“カラス”といって想像するのはハシブトカラス。同じ属で比較的ポピュラーな鳥にミヤマガラスワタリガラスがある。

pták = bird とか、チェコ人のファミリーネームには鳥の名前が結構あるよね。僕と、僕の弟の場合はファーストネームだが。